50年後の世界を見据えて-2060年に生きる皆さまへ-

50年後の世界を見据えて-2060年に生きる皆さまへ-

皆さまが暮らしている2060年、いったいどのような日本になっているのでしょうか。特に健康や医療、介護や福祉などを取り巻く環境はどう変わっているのでしょうか。
2012年に出された「日本の将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所)」における出生・死亡の中位推計の結果によると、日本の人口は、2026年に1億2000万人を下回った後も減少を続け、2060年には8674万人になると推計されています。人口の年齢構成でも、65歳以上人口の割合が33.9%になるとされています。
千葉県の南端に位置する安房地域においては、これらの状況はより進んでいます。2013年には、65歳以上人口の割合が35.2%、2040年には44.6%になると推計されています。
人口減少と高齢化が同時に進むこれからの数十年は、皆さまが暮らす2060年の日本を考える上で、とても重要なものになるでしょう。安心して過ごせる人生にとって、医療や介護、福祉の仕組みを維持発展させることは不可欠です。
また、そのためには、新たな時代に対応できる体制づくりに向けた挑戦を続けることが重要です。
そして、2060年に生きる皆さまにしっかりとした解決策を届けることが、今を生きる私たちの務めの一つだと考えております。
2011年の東日本大震災でも再認識されたように、日本には、地域ごとに大切に育まれてきた地域コミュニティという「人のつながりと絆」があります。その財産をこれから迎える高齢化社会にいかに取り込んで行くか、ここに大きなヒントがあると考えています。
館山市では、自らの健康は自ら責任を持つことを基本に、地域の医療関係者・介護福祉関係者と行政が一体的に取り組みながら、そこに生きる住民の皆さまと協働することによって、課題の解決に挑戦する道を歩き出しました。
「コミュニティ医療推進」という基本概念の下で八つの柱を掲げ、目標に向かって皆で取り組みます。


関連情報

  1. 地域をあげて推進しようとする八つの取り組み-コミュニティ医療推進に関する事業-